ラジオネームゆきださんから

いただきました。ありがとうございます。こんにちは!

人生を豊かにした話

はてなブログって今週のお題っていうのがあるらしいんですよ。皆さん知ってました?
私は二割くらい知っていました。なんてったって昔アメーバみたいな名前のところで、回覧板や呪いの手紙の如く回されていた「見たら必ずやる」シリーズをやっていたことがあったもんでィ…。

そして今週のお題は「#しごとの思い出
お題を聞いた瞬間に蘇るのは、やはり現職ではなく高校や大学時代のアルバイトのことでしょうか。
今日は少しだけ私の自分語りにお付き合いください。

 

私が学生時代(高校生~大学生)の時にやっていた「しごと」はこんな感じ。

①プールバイト
②皿洗いスタッフ
③スーパーのレジ打ち
④派遣スタッフ(宴会、ブライダル)
⑤大学のヘルプデスク
⑥春休み期間限定 大学システムサポート
⑦クリスマスチキン販売
⑧印刷会社スタッフ
⑨ゲームデバッグスタッフ

「しごと」を始めたのは高校2年生くらいの時から。
色んな業種の仕事に携わらせていただき、バイトをしていたことから正社員への道に繋がったこともあります。

今回は特に友人と家族に人気の高い「クリスマスチキン販売」について書いていこうと思います。

 

暇だったのでお金が欲しかった

クリスマスチキン販売のバイトに応募したのは、ただただこれが一番大きな要因だったと思います。

大学n年生の冬。大学に行くのにバス、地下鉄、JR、徒歩というほぼすべての公共交通機関と移動手段を用いていた時は平日のバイトを断念していました。

しかし時分は冬休みに入ろうとする頃。
バイトをしたがっていた友人と一緒に「クリスマスに負けないバイトがしたい」という謎の認識のもと、希望の勤務地を選べる「クリスマスチキン販売派遣バイト」へ申し込みました。

面接は無事合格

面接といっても大したことはありません。だって派遣ですから。
普通に登録を済ませ、希望勤務地を聞かれ、日程と時間を聞かされて終了です。
晴れてクリスマスにチキン販売の予定がしっかりと書かれたところで、当日を迎えるまでの間は虚無の日々を過ごしていました。

 

当日

 

派遣先は札幌市某区。
有名なチキンの専門テナントです。
12月末ということもあって路面はつるつるのぴかぴかに凍結。
気を抜けば転倒、のち転倒という最悪な路面環境の中、テナントの門扉を叩きます。

 

私「すみません、今日こちらで派遣バイトをする予定のものなのですが…」
おばさん「えっ…??」
私「え…???」
おばさん「店長、聞いてますか?」
店長「……聞いて、ないな」

私「」

 

絶句です。
まさかまさかの事態が目の前で発生しています。

今日バイトが来るって聞いていないって、なに?????

どうも派遣会社とテナントとで連携が取れていなかった様子。
このまま帰れって言われるんだろうか…と内心「それもアリ」と思っていましたが、どうも無事働ける様子。ようこそ8時間勤務。

ひとまず裏口に回るように言われ、裏口に回り、従業員のおばさんに面倒を見てもらいます。

 

おばさん「まず靴を履き替えて、」
私「く、靴…?」
おばさん「えっ……持ち物とか、何も聞かされてない?」
私「何も言われてませんね…」
おばさん「…………そっか、じゃあ……えと、靴の裏をこのシートで拭いてくれる、かな?」

 

憐れまれてます。憐れまれてます!!!!!!!

連携が取れていないうえ、持ち物の連携も受けていない哀れな派遣ちゃんが今ここに爆誕しています!おぎゃあ!!

おばさんに手取り足取り諸々を教えていただき、店長は一人厨房でチキンを調理し、バイトと思わしきは私を含めて2名、おばさんはどうやら店長と夫婦らしい。

小さなテナントで4人、クリスマスの繁忙期を迎えます。

 

店長「チキン上がったよ!」
私「は、はい!」
おばさん「ゆっくりでいいからね。ちゃんとやっていこうね」
私「はい~^^」
店長な に ゆ っ く り し て ん だ!!!!!!!!!」

 

そんなことある?
おばさんと店長とで言ってることがほぼ真逆だし、
何なら店長、一人でチキン揚げるの間に合わなくなってきてバイトに逆切れしてんの。
そ ん  な こ と あ る ???

空間はクリスマスチキンの表面をカリッとさせるため、火を通すために多量に使用される油の如くギトギト、永遠に続く揚げ物の匂い。半ギレの店長。
この時点で何もかもが最悪です。

 

そんな感じで午前中に理不尽な感じで怒られた私は、お昼休憩になるやいなや店を飛び出します。
第一連携さえされていないし、持ち物も持ってこいなんて言われてないし、やってられっかよぉ!!!!!
途方もない疲労感と共に裏口のドアを開け、一歩踏み出したときに思い出します。

 

つるつるのピカピカである意味コンディションが最高の地面

油でギトギトになっていた床を歩いていた靴

 

一歩踏み出した次の瞬間、私はドォン!!という激しい衝撃と共に広く澄み渡る青空を眺めていました。

 

私「……?、????」

 

何が起こっているのか理解できません。
なんで空見上げてんの?っていうかなんかお尻冷たくない?っていうか、っていうか……

 

……え? いた、いたい……??????

 

初めて痛みを知った怪物の如く遅い反応。
じわじわと痛み始めるマイヒップと背中と頭と手。

 

体感30秒ほど経った後、私は我に返って素早く立ち上がり、店の前を通って近くのスーパーのフードコートへ駆け込みました。

 

整理しましょう。つまりこういうことです。

① 油でコーティングされた靴が氷とベストマッチし転倒する

② 転倒の際、どうやら漫画でよくある「バナナの皮を踏んで転ぶ、足が上がってケツから転ぶスタイル」でいったらしい

③ かろうじて手をつこうとしていたが間に合わなかった

④ 間に合わなかったことにより、背後にあった鉄製の扉に後頭部を思いきり強打

 

人間って、前に転ぶだけじゃないんですよ。
まーーーじで、こういう転び方が可能なんです。

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時間が経つにつれてじわじわと痛む手やマイヒップをフードコートでいたわりつつ(座る時まじで痛かったのを今でも覚えている)
休憩時間の終了とともにバイトは再開。

さあ、気合入れなおして頑張るか、と思ったところでふと違和感に気付きます。

 

おばさん「ごめんね、あの人いつもあんなんだから…気にしないでね、ごめんね」
もう1人のバイトA子ちゃん「大丈夫? 一緒にがんばろ!」
無言の店長「…」

 

はて、どういうことだろうか…。
なんでかみんな私を労わってくれるぞ…ま、いいか!!!(能天気)

私をもっともっと労わってくれ~~~なんて思いながら残り時間のバイトを見事やり遂げ、最後におばさんとA子ちゃんにお礼を何度も伝え、店長をきっと睨みつけてから、迎えに来てくれた母親の車に乗り込みました。

事の顛末をすべて伝え、「もう大変だったんだよ~~」なんて大袈裟にアピールをしたところで、訝しんでいた母からこんな一言がぽろり

 

母「派遣会社もやばいけど、その店長もやばいけど、あんたもしかして頭打ったの、向こうから勘違いされてるんじゃない?」

 

……え?

 

今一度思い返してみましょうパート2

 

私が出ていったのは理不尽に怒られたそのほとんど直後。
逃げるように休憩に入り、外に出た瞬間後頭部を扉に強打しています。

 

しかし、扉の向こう側からそれは見えていません。

 

つまり、向こう側からみると

怒られてキレて、休憩に入って出ていき、挙句扉を蹴っていった

という風に取られている可能性があります。

それだとただ単純にやべぇやつです。やっべぇ。

 

ですが訂正しようにも1日限りの派遣バイト、次に会うこともありませんし、家からそこまでわざわざチキンを買い付けに来る予定もありません。
弁明もできないまま、事の真意もわからないまま、派遣会社から給与が振り込まれた後から、その派遣会社の担当とは連絡がつかなくなりました(ガチ)

 

たった1日、8時間だけの単発バイトは、本当に色んなことを学ぶことができました。

その派遣会社の連絡体系の杜撰さ、
報連相の大切さ、
人間は本当にケツから転べること、
本当に予想もしない転び方をすると、理解に時間がかかること…。

 

本当に、普通の「しごと」では学べない色んなことでした。
皆さんもぜひ、今年のクリスマスにはクリスマスチキン販売の単発バイトをしてみてはいかがでしょうか。

きっと、チキン以上の何かが学べると思いますよ。

 

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